事務所概要

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代表挨拶

GREETING

志 ―グローバル経済における日本の復興・復権を目指して―

2024年2月、2023年の日本の名目GDPがドイツに抜かれ、日本が4位に転落したというショッキングなニュースがありました。日本は、1968年から2009年まではアメリカに次いで2位でしたが、2010年に中国に抜かれ3位に、そして今回4位です。5位のドイツとは数値的には優位にありますが、前年比マイナスの日本に比べてプラス成長を遂げているインドの勢いを考えると、このような状況が続けば日本はグローバル経済において益々弱い状況になると危惧しています。

日本は、世界の中でも良い気質と文化を持ち誇れる国だと思っておりますが、一方で大きいとは言えない国土で島国という特性から、資源・エネルギーに乏しく多くの物資を輸入に頼らなければならない事情があります。地産地消で“サスティナブルに”生きていくという選択肢もありますが、やはりボーダーレスなグローバル時代においては、モノづくりの分野では、やはり資源・エネルギーを輸入し、日本が持つ知恵による付加価値をつけて海外に“賢く”売る(輸出する)というビジネスモデルが日本の復興・復権のための常套手段と思います。

しかしながら日本は、“賢く”売るということがまだまだ下手な国であると思います。「技術で勝ってビジネスで負ける」と言われて久しいですが、今は、多少良くなっているかもしれませんが根本的には変わらず、イノベーションを十分に起こせていないというのが私の認識です。これは、“欧米由来の”マーケティング(新規事業創出)やMOT(技術経営)が日本人の生に合わないということや、モノづくりで活躍する研究者・技術者が“技術・技能の職人(専門家)”の扱いに留まり、ビジネス視点で技術を考える機会や実践の場が少なく、人材が育っていないということが大きな原因であると考えています。

私は富士フイルムにおいて銀塩写真の生産技術に長らく関っておりましたが、30代歳後半の中堅技術者の時に、銀塩写真の終焉(2000年代前半)を経験しました。デジタルカメラに対抗すべく超高感度高画質な銀塩写真フィルムの生産に関与して銀塩写真の起死回生を狙っていたのですが、今思えば事業の“しんがり”の役割を担っていました。その後は、培ってきた技術をどのように活用するかという模索・探索の時期を経て、MOT(技術)に出会いました。そして、研究者・技術者をマーケッターにする研修などの取り組みを行い、自身も実践すべく50歳の時に横河電機という制御・計装機器メーカーの日本の販売会社(横河ソリューションサービス)に転職して、工場操業コンサルタントや横河にとって新規事業である「設備管理(アセットマネジメント)支援ビジネス」の立ち上げ・拡大を推進しました。

私は今年で還暦を迎え、これまでの成功や失敗の経験を踏まえ社会のお役に立ちたいと思いました。そこで私は、後進の研究者・技術者が自身の科学技術的専門性に加えマーケティング(新規事業創出)という武器を身につけることで“ビジネスマン”となることを支援し、その“うねり”を起こすことで日本のモノづくりの復興・復権を実現したいという思いから、当事務所を立ち上げました。

しかし、一個人の事務所がいきなり日本を動かせるとは思っておりません。仲間を増やし、賛同いただける組織と協同・共創しながら実現していきたいと考えています。神奈川/小田原が生んだ江戸時代の農政家・思想家、二宮尊徳の言葉に「積小為大」があります。小さなことの積み重ねにより大きなことを為すという意味ですが、この言葉を心に留め当事務所の活動・運営を行っていきたいと思います。

研究者・技術者の方の成長、そしてその勤務先の組織(企業や団体など)の新規事業創出・ビジネスイノベーションのお役に立てればと思います。

どうぞ宜しくお願い申し上げます。

2024年7月吉日

代表者プロフィール

profile

経歴

東京生まれ、埼玉育ち、神奈川在住(2年間、京都での生活経験あり)

1988年

富士写真フイルム(現 富士フイルム)入社 生産技術部 配属

  • 設計グループにて写真用フィルムおよび印画紙の生産設備設計、工場建設、工場立ち上げ
  • 開発グループにて写真用乳剤・乳化物の生産プロセス開発 主任技師

2002年

マイクロ化学プロセス技術研究組合 出向 (NEDOプロジェクト参画)主任研究員

  • 迅速混合マイクロミキサー、微粒子形成マイクロリアクターの開発

2004年

富士フイルム R&D統括本部 先進コア技術研究所 復職 主任研究員

  • マイクロ化学プロセス技術の応用探索研究、実用化研究

2007年

同 R&D統括本部 生産技術センター 主任研究員

  • 化粧品、医薬品・治験薬など生産プラント建設計画立案、設備設計

2011年

同 R&D統括本部 技術戦略部 主任技師

  • 中長期全社R&D戦略立案および戦略に基づく新規事業・新商品企画立案
  • R&D部門のマーケティング力強化施策の遂行

2014年

横河ソリューションサービス株式会社 入社 ソリューションビジネス本部 総合コンサルティング部 配属 担当部長

  • 工場経営改善・変革コンサルティング(コンサルティングスキーム構築含む)

2018年

同 ソリューションビジネス本部 コンサルティングセンター コンサルティング3部 部長

  • 設備管理(アセットマネジメント)業務改善・変革支援コンサルティング

2021年

同 ライフサイクルビジネス本部 ビジネスイノベーション部 部長

  • 全社ライフサイクルビジネスの中長期戦略立案
  • 中期・短期 商品企画および商品化、新規商品を中心とした販売推進

2022年

同 ライフサイクルビジネス本部 ビジネスイノベーションセンター センター長

  • 全社ライフサイクルビジネスの統括(Center of Excellence)
  • 中長期戦略に基づくビジネス革新およびビジネス拡大

2024年

長澤技術士事務所 開所 代表

学歴

  • 京都大学大学院工学研究科化学工学専攻博士課程修了(2007年3月)
  • 慶應義塾大学大学院理工学研究科機械工学専攻修士課程修了(1988年3月)

資格・学位

  • 博士(工学)
  • 技術士(化学部門)文部科学省登録 第45442号 (2024年CPD認定取得済み)
  • 上席化学工学技士(公益社団法人化学工学会認定資格)
  • 二級知的財産管理技能士(管理業務)

受賞歴

  • POSTER AWARD, 7TH INTERNATIONAL CONFERENCE ON MICROREACTION TECHNOLOGY(2003年)
  • 第56回 化学技術賞(社団法人 近畿化学協会)          (2004年)
  • 技術経営塾 最優秀論文賞(一般社団法人 企業研究会)   (2012年)
  • TPM優秀商品賞 実効賞(横河ソリューションサービスで統括する職場としての受賞)(公益社団法人 日本プラントメンテナンス協会)(2024年)

所属団体・役職

  • 公益社団法人 化学工学会
    • 代議員
    • 人材育成センター 資格制度委員会 委員長
    • 反応工学部会 マイクロ化学プロセス分科会、プラントオペレーション分科会 所属
  • 一般社団法人 近畿化学協会
    • 代議員
    • 化学技術アドバイザー
  • 一般社団法人 日本アセットマネジメント協会
    • 会員
  • 公益社団法人 石油学会
    • 会員
  • 公益社団法人 日本技術士会
    • 会員
  • 特別認可法人 平塚商工会議所
    • 会員
  • 任意団体 慶應技術士会
    • 副会長
  • 任意団体 京都大学技術士会
    • 会員

趣味

  • 小学生の頃から始めた写真(高校では写真部)
  • 大学生の時のサークル活動を発端としたキャンプ(大学生の時には北海道に野宿旅も)
  • キャンプでは必須のため始めた料理(今は実を兼ねて家庭料理専門)

など

事務所概要

office

名称 

長澤技術士事務所

英語表記

Nagasawa Professional Engineer Office

代表

長澤 英治(ながさわ ひではる)

設立

2024年1月1日

所在地

神奈川県平塚市

連絡先

contact”@”nagasawa-peoffice.com (”@”を@に換えてください)

アイデンティティー

identity

<理念(Philosophy)>

『三方よし!』 皆が喜び、幸せになる

<パーパス(Purpose)>

技術士として、科学技術からのアプローチを中心に課題解決を進め、産業経済の発展に貢献する

<価値観(Values)>

  • 価値共創
  • 誠実・真摯
  • 感謝のこころ

<ビジョン(Vision)>

科学技術の『深化と進化』を追求し、様々なステークホルダーと共に社会課題の解決を進め、イノベーションを起こす

<ミッション(Mission)>

  • 社会課題といったより大きく広い課題に取り組むことを狙いとして、技術士連携の仕組みをつくり、連携による価値創造を実践する
  • 活動の継続性と発展性を狙いとして、技術士資格の認知・普及を行い、仲間を増やし、後継を育てる

<基本方針(Basic policy)>

  • コンプライアンスファースト
  • 社会・環境への貢献
  • ステークホルダーとの信頼関係の維持・発展

<行動基準(Code of conduct)>

  • 『技術士道』の精神をもって行動する
    ー技術士法を厳守するとともに、技術士としての誇りを持った言動を行うー
  • 『三方よし!』を常に念頭に置き行動する
    ー買い手よし、売り手よし、世間(社会・環境)よしー
  • 相手の立場も考えて言動し、常に感謝のこころをもって接する

ロゴに込めた思い

logo

理念や価値観、そして当事務所(以下、当方)がある湘南平塚松風町のイメージを“カタチ”と“色”で表現しました。

3つの色でつくられるシンボルマーク中央の輪は、理念の「3方よし!」を表現しています。また、流れるような“N”のカタチは当方のイニシャルを示していますが、もう一つの意味があります。それは、お客様、世間(社会と環境)そして当方の3方がつながり融和することで新しい“コト”を創造し、VUCAの時代の“荒波”をしなやかに乗り越えて、明るい未来に進んでいく、という“ありたい姿”です。

色は、緑には安心・安定感や成長、青には信用・信頼や誠実、オレンジには勇気やひらめきの意味を込められております。また、湘南平塚松風町の“松”、“風”、そしてきらめく“太陽”のイメージも同時に表現しました。